KDDI研究所が、2003年9月にEHASプロジェクト (※1) と協力してペルー北部のアマゾン川上流域に遠隔医療等を目的としたCFO-SSという高速で遠距離通信が可能な無線IPシステムによる2つのリンクを構築しました。
それまではVHF無線による単信通信のみが行われていたものの、音質が悪く、データ伝送速度も9,600 bpsと低速であり、また、季節によって通信品質が劣化するなどの問題がありました。構築された無線IPシステムは、双方向の音声通信のほか、リアルタイムの動画像通信、医療データのやりとりなどを可能とするものです。
当財団は、2004年3月にKDDI研究所から上記2リンクのうち1つについて品質改善業務の委託を受け、現地に担当者を派遣し、EHASプロジェクトに参加している PUPC (※2) のエンジニアと共に無線装置の切り分け試験、高周波ケーブルの交換、アンテナ高の変更、サイトの変更等を実施しました。リンクの中継点であるクイパリでは、電気も水道もなく、また、夜は診療所のベッドを借りて蚊帳をつって寝泊まりするなど、非常に厳しい環境での困難な作業となりましたが、特に大きな問題もなく、業務を実施することができました。

