このたび財団法人国際コミュニケーション基金 (ICF) と財団法人KDDIエンジニアリング・アンド・コンサルティング (KEC) は合併して名称を『財団法人KDDI財団』と改め、ここに新たな一歩を踏み出しました。電気通信の発展と、それがもたらすグローバルな人的交流をもって世界経済社会の進展を図るという理念の下に活動して参りました2つの財団が、これまで培ってきた資源を集約し、より効果的な社会貢献を果たしていくための選択でございます。どうぞこれまでにも増して皆様のご声援を賜りたくお願いを申し上げます。
ICFは1988年に設立され、通信にかかる研究支援を中心とした活動を続け、その助成対象は1,300余件、助成総額は16億3千万円に至っております。KECはさらに遡って1974年の設立以来、途上国における91の案件を含む130余件の通信コンサルティングをはじめ、5千名を超える海外研修員の受入等も行って参りました。これら国内外に蓄積された有形無形の実績と人的ネットワークを基礎に、さらにこれらを有機的に統合発展させるべく公益活動を強く推進してまいります。
情報通信をもって社会、経済、文化の発展に貢献するという目的は、その技術的側面のみ捉えても達成は不可能です。ICT社会における喫緊の課題のひとつであるデジタルデバイドをとっても、その解消のためには、通信インフラの整備とともに教育機関の整備は勿論、政府・企業・NGO等による体系的な関与が必要です。私どもはテクノロジーとそれを生かすための戦略の双方に、あるいはその戦略を練るための文化的素養の育成にも注力してまいります。
幅広い分野の人間がそれぞれの視点から、活発な国際交流による意思疎通を図りながら全世界が望ましい発展を遂げてゆく社会に対して、大きく貢献できる財団でありたいと考えています。皆様のご支援ご指導を心よりお願い申し上げます。
KDDI財団 理事長
伊藤 泰彦